31日目
朝、9時集合。
参加メンバーは、
私と、ドイツ人の女の子2人と、トルコ人の男の子と、エミネ。
目的地は、「シャブシャット」。
「シャブシャット」は、隣接国のグルジアまで、
もう目と鼻の先といったトルコの北西部に位置しています。
トルコ人の男の子は、英語がとても堪能です。
英語9割、トルコ語1割の割合で、会話は行われていると思ってください。
日本人とドイツ人とトルコ人は時間通りに9時に集合したものの、
もうひとりのドイツ人とエミネが、遅刻。
結局、出発は10時過ぎ・・・。
「シャブシャット」までは、約5,6時間の予定です。
車内の会話が凄く国際的でした。
「アルメニア虐殺」に始まり、
それぞれの「戦争観」、「トルコ政府への考え」などなど・・・。
すこしヘビーですね・・・。
みんな、私より3、4歳年上なのですが、
それぞれに価値観が確立されており、一貫した議論が続きます。
みんな、本当にいろんなことを考えています。
思考の多様性には手前味噌ですが、自信がありました。
けれどもみんな、いろいろ考えてるなぁと、本当に気付かされました。
私の若さを言い訳にするのか、
これまで受けてきた教育環境を言い訳にするのか、
日本人との議論では味わえない新鮮さがありました。
正直、己の力不足が露呈され、すごく反省しました。
せっかく、考える頭があるのだから、
「人間は考える葦」なのだから、
頭は、使わなきゃ損ですね、ほんとに。
はい、そんなこんなで、到着~。
休憩を挟んだりなんだりしたので、到着は4時。
ところで「エミネ」ってなんだと思われているかと存じますが、
我らが「エミネ」をここで紹介です。↓
ドイツっこが所有する、フォード(93年式)です。
「エミネ」はトルコでは女性につけられる代表的な名前です。
私も、自分のバイクには名前をつけていますが、
名前をつけると、やっぱり愛着がわきますね。
道中、荒れた道が多かったのですが、
車体の底をガリガリとこすり、エミネが悲鳴をあげるたびに、
「エミネごめーん。ほんとにごめん。」とみんなでエミネに謝り、
急な坂に差し掛かれば、
「エミネ、頑張れ~」とみんなで応援しました。
エミネにひとまず、別れを告げて、
ここから、しばらく歩きます。
しかし、如何せん予定よりも到着が遅れてしまい、
だんだんと日が暮れてきました・・・。
次第に辺りを暗闇が覆い始め、
今日中の目的地までの到着は断念し、途中でキャンプすることにしました。
男性チームは火を起こし、
女性チームは夕食(スパゲッティ)作り。
夕食を終えれば、
火を取り囲んでみんなで酒盛りです。
ウォッカを回し飲み、缶ビールを次々と空っぽにさせ、
真っ暗闇の中、火の明るさだけがそれぞれを照らし、夜が更けていきました。
酒盛りだ、酒盛り。