234日目
ブルーモスクの裏手をぶらぶら歩いていると、「こんばんは」と日本語で話しかけられました。 振り向いてみると、トルコの兄ちゃんが笑っています。 「あ、こんばんは。日本語話せるんですか」 「スコシネ」 トルコ人は謙遜をしません、遠慮は美徳ではないのかもしれません。 「スパシーバ」しか知らないのに、「ロシア語が話せる」と言う友達を、私は知っています。 これは、トルコ人というか、その子の性格かもしれませんね。 話を戻します。 話を聞いてみると、大学で観光業を勉強しているそうで、 それに伴って日本語を勉強しているそうです。 「オカダジュンイチしってる?」 「え、オカダジュンイチ?」 「そう、オカダ、わたし、ともだち」 「オカダジュンイチ」と言われて思い当たるのは、男前の「オカダジュンイチ」です。 だいたいトルコ人の「友達」というのは、ものすごく垣根が低いのです。 会って話せばもう「友達」。 トルコ人と友達になるのは、ものすごく簡単です。 私に言わせれば、「知り合い」よりも垣根は低く、「他人」のすこし上ぐらい。 内心、ほんまに友達なんかい。と、半信半疑で付いていくと、自慢げに写真を見せてくれました。 そこには「オカダジュンイチ」がいました。 「友達」は、一方の相手が思えば「友達」なのでしょう。 人間関係とは奇なり。 |