瞬く間
昨今の日本語ブームで再認識されたかもしれない
誤用されているコトバも
時が経てば、辞書には「転じて~」と書かれて
言葉は新しい意味を持つ
「姑息」という言葉がある
「卑怯」とか「せこい」みたいに捉えがちだが
「姑息」とは「その場しのぎ」という意味である
「憮然」という言葉がある
「不満」とか「気に食わない」みたいに捉えがちだが
「憮然」とは「失望」の状態である
特に気になるのは「確信犯」という言葉
「確信犯」とは元来
「正しい行いと信じる行動」に使う言葉であるが
「起こりうる結果を確信して起こす行動」
に対して使用されることが圧倒的に多い
「今の確信犯やろ」といったツッコミはTVでよく見かけるし
古典に例を求めれば「すさまじい」は「興ざめ」って意味だし
言葉が「転じる」という現象はおもしろい
「転じる」瞬間を絶対に見ることができないのが悔しい