Blog

#野球#映画#"Less is more"#サラリーマン#日本語(ネイティブ)#トルコ語(留学)#英語(米国駐在中)

169日目

トルコ人は親日的です。

「日本から来た」と言えば、

往々にして、「日本は大好きだよ」と返事が返ってきます。

良質の車、電化製品を提供する技術。

四六時中、働きまくる日本人の気質。

経済大国、先進国ジャパン。

「日本人は、すごいねぇ」といったニュアンス。

今更なんですが、「日本の何所から来たの?」と聞かれたらですね・・・・、

私は、「大阪」と答えています。

以下、言い訳。

個人的に奈良は、大好きなのです。

生粋の奈良っこだと自負しています。

でもさ・・・ほら、トルコ人は、すばらしき「奈良」を知らないんだもんよ。

「NARA」の認知度低いよ。誰も知らないんやって。鹿とか大仏とか。

それに引き換え、

「大阪」は日本の第二の都市的存在だよって、何かと説明しやすいし・・・。

それから・・・ほら、私が通う大学は大阪にあるし、

大阪で一人暮らしもしてたし・・・・その流れで言えば、

大阪で学んでいて・・・「大阪からトルコに来ました」って道理でしょ、ほら。

たとえば警察での書類に記入する祭は、出身地はちゃんと奈良にしてるんですけどね・・・。

話が逸れました。戻します。

親日的だからといって、日本についてよく知っているわけではありません。

ゲイシャ」や「ヤクザ」という言葉を知っていても、ちゃんと意味を知りません。

ゲイシャ」は売春婦じゃないし、「ヤクザ」は、喧嘩集団じゃない。

着物を着た日本人を見つけるのは、難しいこと。(京都)

侍は、もういないということ。(腹切りもしない、三島由紀夫は例外)

寿司は、朝食じゃないということ。(それから、毎日食べもしない)

食事に箸を使うけれど、ナイフ、フォークも普通に使えるということ。(使えるに決まっている)

日本は大統領制じゃないということ。(福田首相を知る人には、未だに出会わない)

日常の挨拶に、合掌は使用しないということ。(街中で、いきなり合掌されても困る。)

広島、長崎には、原爆投下後も人が住んでいる。(戦後復興)

日本に、兵役はない。(自衛隊専守防衛

私たちの知らない「日本」が勝手に一人歩きしています。

トルコ人の知ってる日本人は、サッカーの中田や高原に限られます。

日本の文化人を知る人は、なかなかいません。

自分の住んでいるところが一番の関心ごとですから、仕方ありません。

私も、滋賀県の県知事は誰かなんて聞かれても、答えられません。

文化は常々人が運ぶもので、簡単に電波に乗せられるかどうかは、難しいところです。

異文化コミュニケーションは、体を使わなきゃいけないな、と言う話。

頭を使え、体も使え。 

定点観測。 

おわり。