トルコ人は親日的です。 「日本から来た」と言えば、 往々にして、「日本は大好きだよ」と返事が返ってきます。 良質の車、電化製品を提供する技術。 四六時中、働きまくる日本人の気質。 経済大国、先進国ジャパン。 「日本人は、すごいねぇ」といったニュアンス。 今更なんですが、「日本の何所から来たの?」と聞かれたらですね・・・・、 私は、「大阪」と答えています。 以下、言い訳。 個人的に奈良は、大好きなのです。 生粋の奈良っこだと自負しています。 でもさ・・・ほら、トルコ人は、すばらしき「奈良」を知らないんだもんよ。 「NARA」の認知度低いよ。誰も知らないんやって。鹿とか大仏とか。 それに引き換え、 「大阪」は日本の第二の都市的存在だよって、何かと説明しやすいし・・・。 それから・・・ほら、私が通う大学は大阪にあるし、 大阪で一人暮らしもしてたし・・・・その流れで言えば、 大阪で学んでいて・・・「大阪からトルコに来ました」って道理でしょ、ほら。 たとえば警察での書類に記入する祭は、出身地はちゃんと奈良にしてるんですけどね・・・。 話が逸れました。戻します。 親日的だからといって、日本についてよく知っているわけではありません。 「ゲイシャ」や「ヤクザ」という言葉を知っていても、ちゃんと意味を知りません。 「ゲイシャ」は売春婦じゃないし、「ヤクザ」は、喧嘩集団じゃない。 着物を着た日本人を見つけるのは、難しいこと。(京都) 侍は、もういないということ。(腹切りもしない、三島由紀夫は例外) 寿司は、朝食じゃないということ。(それから、毎日食べもしない) 食事に箸を使うけれど、ナイフ、フォークも普通に使えるということ。(使えるに決まっている) 日本は大統領制じゃないということ。(福田首相を知る人には、未だに出会わない) 日常の挨拶に、合掌は使用しないということ。(街中で、いきなり合掌されても困る。) 広島、長崎には、原爆投下後も人が住んでいる。(戦後復興) 私たちの知らない「日本」が勝手に一人歩きしています。 トルコ人の知ってる日本人は、サッカーの中田や高原に限られます。 日本の文化人を知る人は、なかなかいません。 自分の住んでいるところが一番の関心ごとですから、仕方ありません。 私も、滋賀県の県知事は誰かなんて聞かれても、答えられません。 文化は常々人が運ぶもので、簡単に電波に乗せられるかどうかは、難しいところです。 異文化コミュニケーションは、体を使わなきゃいけないな、と言う話。 頭を使え、体も使え。 |
定点観測。 |
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おわり。 |