マリオネット
赤色は本当に赤いのだろうか。
青色は本当に青いのだろうか。
実は、みんなが「赤い」と言うから、赤いと思っているだけだったりするのではないだろうか。
実は、みんなが「青い」と言うから、青いと思っているだけだったりするのではないだろうか。
私は、あなたにはなれない。
あなたは、私にはなれない。
私の見ている色が、あなたが見ている色と同じであることを、どうやって証明できるのだろうか。
みんなが「青色」だと思っていても、微妙にそれぞれ違って見えていたりする可能性はないのだろうか。
いい色だね。とか言ってる割には、本当に同じ色に見えているのかどうか、分からなくなる。
色だけではない。
私が見ている風景を、本当にあなたには同じように見えているのだろうか。
実は、私とあなたが見ている世界は、私とあなたが生きている世界は同じじゃないかもしれない。
私があなたになれない限り、同じ。なんてことは言えないのじゃないだろうか。
この世界は、マトリックスかもしれない。夢オチかもしれない。
時々そんな風に考えて、誰かに操られているのかもしれないと思う。
そんな時は、なんとかそいつを裏切ってやろうと、がんばる。
実は、知っているんだぞと、声に出したりする。
よし、右手を動かすぞ・・・と思いながら、急に左手を動かしたりする。
なんとかコントローラーの言いなりにならずに、オリジナルの動きをしたい。
しかし、あまりにも変な動きになって、バグッたと思われてリセットされたら大変だ。
というところでいつも終わる。